代償分割は分割が難しい財産がある時に選択する!

相続時に遺産を分割する方法は、現物分割、換価分割、代償分割の3種類があります。現物分割は、現金は長男、不動産は次男といったように遺産ごとに取得する相続人を決める方法を言い、換価分割は遺産を全て現金に換えてから分割する方法を言います。そして代償分割とは、財産を取得した相続人が他の相続人に対して債務を負担する分割方法を言います。この債務とは代償財産を交付する事を指し、代償金を支払うケースが一般的ですが、他の不動産を交付するケースもあります。例えば、実家や営んでいる事業用の不動産や設備など、分割してしまうと生活や事業に大きな影響が出る財産がある場合は代償分割を選択すると良いでしょう。

代償分割のメリットと相続税の計算方法

その代償分割を行った場合の相続税の計算は、遺産を取得した相続人と代償財産を受け取った人で異なります。前者は、遺産の価額から代償として渡した財産の価額を差し引いた金額を課税価格とし、遺産を譲った後者は他の遺産の価額に代償財産の価額を加算した金額を課税価格とします。ただし、代償財産の価額をその時の時価などを基礎として算出した場合は、代償財産の相続税評価額を時価で除した割合を代償財産の価額に乗じて求めます。また、全ての相続人の協議によって、こうした計算方法に準ずる他の合理的な計算方法から算出した場合は、その金額が代償財産の価額となります。なお、代償財産に不動産を選択した場合は、その不動産の時価で譲渡したと見なされ、遺産を取得した相続人に所得税が課せられます。つまり、分割が難しい遺産があっても、取得する財産が法定相続分と同程度になる事が代償分割のメリットと言えます。

相続税の申告は被相続人が亡くなった事を知った日から10ヵ月以内です。期限までに納めないと延滞税が掛かりますので注意が必要です。